輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《新宝島(しんたからじま)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 頁
そこのやわらかい地面に、一つの靴のあとがハッキリとしるされていたのです。
二人がそれに気づいたと知ると、ポパイは安心したように、うなるのをやめて、又グングンと進んで行きます。
「保さんのいる処は、もうじきですよ」といわぬばかりです。
「呼んでみようか」
「ウン、呼んでみよう」
そこで二人はまた、声を合わせて、何度も何度も保君の名を叫ぶのでした。
「ちょっと、静かにしてごらん。何だかきこえやしない?」
一郎君の言葉に、二人は息を殺して、しばらくきき耳を立てました。
すると、かすかにかすかに、どこかから人の声がきこえて来るではありませんか。
「ア、人の声だ。保君だよ。オーイ、どこにいるんだよウ!」
それに答えて、又どこからともなく、かすかな声がきこえて来ます。
「へんだなあ、どこにいるんだろう」
「なんだか、地の底からきこえて来るような気がするね」
そのかすかな声は、前からのようにもきこえ、後からのようにもきこえ、右のようでもあり、左のようでもあり、まったく見当がつきません。
すると、その時、又しても、ポパイの声がきこえて来ました。今度はうなり声ではなくて、けたたましく吠えたてているのです。