輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《新宝島(しんたからじま)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 頁

青空文庫

「すてきすてき、やっぱりパンの木だったね。これでもうお米がなくても大丈夫だ。あの木なら、この間から方々で見かけたよ。森の中にいくらだってあるんだよ」

食いしんぼうの保君が、うれしそうにおどり上って言うのでした。

たべ物の方はこの大発見で、もう心配はなくなりましたが、まだほかに、たべものよりはもっと大切な仕事があったのです。それは夜のともし火のことでした。

夜、まっくらな中で寝るのはかまいませんが、いざという時、いつでも火が燃やせるように、火の種を用意しておかなければなりません。凸レンズで火をつくることは出来ても、それは太陽が出ていなくてはだめなのですから、夜の間や、雨の日、曇の日のために、どんな小さな火でも、たえず燃やしておかなければならないのです。

はじめは、洞窟の前で焚火をして、夜も昼もそれを燃やしつづけて置くことにしましたが、それにはたれか一人、いつも番をしていて、火が消えないようにしなければならないので、夜も寝ずの番がいるわけで、ひどく不便です。それに洞窟の外で、一人ぼっちで火の番をしているなんて、心細くてしかたがありません。

「僕たちの手で蝋燭を作ることが出来ればいいんだがなあ」