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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 197,228 字 · 394 頁
よく一部の人々は、この蘭丸をひどく警戒して、辛辣な謀士のごとくいっているものもあるが――こう開放してはなしていると、やはり年齢は年齢だけで、まだまだ乳臭児という感じがはっきりする。彼にはするのだった。
秀吉がよい程に、あしらっていると、むきになって、その容易ならぬことを、軽々にいうので、
「いったい、左様なことを、何者から聞きましたか」
と、たずねてみた。
すると、蘭丸は言下に、
「朝山日乗どのから」
と、打ち明けた。
ははあ――と、彼はうなずき顔に、なお、
「日乗どのが、お身へ直かにいったことばでおざるまい。――まだ誰か、それを間で伝えたものがありましょう。当ててみますかな」
「当ててごらんなされ」
「あなたの母御、妙光尼どのでおざろうが」
「どうして分りましたか」
「はははは」
「はて。どうして、それがお分りであろう」
「妙光禅尼には、もとからそういうものをお信じでしょう。いやお好きといった方がよいかもしれぬ。また、朝山日乗どのともお親しい。それゆえ、およそ察したのでおざる。――だが、秀吉にいわせれば、恵瓊は、人相を観る以上、敵国の国相を観るのが巧みなようでござる」