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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

線上閱讀楠山 正雄《日本の神話と十大昔話(さるかにかっせん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 36,605 字 · 76 頁

青空文庫

」

「なるほど。」

そこでだれをこのお使いにやろうかという相談になりました。するとたいの言うことに、

「それはくらげがよろしゅうございましょう。あれは形はみっともないやつでございますが、四つ足があって、自由に陸の上が歩けるのでございます。」

そこでくらげが呼び出されて、お使いに行くことになりました。けれどいったいあまり気の利いたおさかなでないので、竜王から言いつけられても、どうしていいか困りきってしまいました。

くらげはみんなをつかまえて、片っぱしから聞きはじめました。

「いったい猿というのはどんな形をしたものでしょう。」

「それはまっ赤な顔をして、まっ赤なお尻をして、よく木の上に上がっていて、たいへん栗や柿のすきなものだよ。」

「どうしたらその猿がつかまるでしょう。」

「それはうまくだますのさ。」

「どうしてだましたらいいでしょう。」

「それは何でも猿の気に入りそうなことを言って、竜王さまの御殿のりっぱで、うまいもののたくさんある話をして、猿が来たがるような話をするのさ。」

「でもどうして海の中へ猿を連れて来ましょう。」

「それはお前がおぶってやるのさ。」

「ずいぶん重いでしょうね。