輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
線上閱讀長谷川 時雨《旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 158,045 字 · 322 頁
しかも彼女は律気真面目一方で彼をまもった。
彼女は浜町に住んだ。藤木さん夫婦は妹娘を真にして柳橋でパリパリの××家のおとっさんおっかさんになってしまった。手拭ゆかたの立膝で昔話をして、小山内さんや猿之助を煙にまいていた。浜町の家には、近くの中洲の真砂座にたむろしていた、伊井、河合、村田、福島、木村などの新派俳優の下廻りが、どっちが楽屋かわからないほど入込んでいた。藤井六輔とか小堀誠などは自分の家のようにまめに働いていた。芸妓、各遊芸の家元たち、はなしか、幇間、集ればワッワッいう騒ぎだった。お麻さんはいつもそれらの後始末ばかりしていたが、彼女は一中節の都の家元から一稲の名をもらっていたので、その名びろめを旦那が思いたった時は――彼女に対する日頃の謝意というより自分の道楽の方が勝ったであろうが、二日に渡った盛大な催しを柳橋の亀清楼で催した。仕着せ、まきもの、配りもの、飾りもの、ありきたりな凝ようではなかった。芦に都鳥を描いた提灯は、さしもに広い亀清楼の楼上楼下にかけつらねられて、その灯入りの美しさ――岸につないだ家根船にまでおなじ飾りが水にゆれて流れた。