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すいぼく
水墨
小杉 放庵
線上閱讀小杉 放庵《水墨(すいぼく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,455 字 · 5 頁
ことは普通の理である、私の画風は南画的であるとも思うが、紙は越前紙を用いている。
古の支那人が、水墨画についての研究と苦心とは、他のいずれの国のいずれの画風についてのそれに比して、決して優るとも劣りはせぬ、今迄に書かれた画論を読めば、彼等の画道の詮索のいかに精しく深かったかを窺い得る、種類の多い単語を使って、抽象的に物を言うが故に、今にしては一応ただ古めかしく謎を懸けているようにも見える、親切に読んで行けば、存外手近な技巧などを疎かにせず、結局、頭と手とが一元になり、芸術と生活とが、ピッタリと合った不二の境地を開く、沈静にして永久なること、まことに東洋思想の根元より湧き出ずると思われる。
西洋において、漸くこの百年ばかり前まで、独立せる風景画が作られなかったのはいかなるわけであったろう、また支那日本において、いかなるわけで絵画に、物の陰影が認められなかったろう、この一対の不思議な疑間は、つねに私を興がらせる、支那の水墨画は、西洋的に言えば、単色画とか素描とかの部に属するが、この水墨画の風景は千余年も前から作り続けられてある、この間決して山川林木の日なた日かげに目をつけない、物の陰影が普通目に見る如く写されていない、それが風景画として不完全かといえば、決して不完全ではない、モハヤこの後どんな名人