輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かいていたいりく

海底大陸

海野 十三

線上閱讀海野 十三《海底大陸(かいていたいりく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 頁

青空文庫

「その臭さといったら、めずらしい臭さなんですよ。これまでにあんな変なにおいをかいだことがないんです」

少年はベッドの上で胸をおさえて、まゆをひそめた。

それから三千夫は甲板にとびだした。夜だった。明かるい甲板の灯が、海面を船のまわりだけ照らしていた。そのときかれはふしぎなものを見た。

白くあわだった波が、逆流してくるのであった。そして水面はきゅうにグングンと上がってくるのであった。その時、船体はなにかにつきあたったらしく、ゴトンゴトンとゆれはじめた。

「沈没だッ!」

三千夫は、とっさにそう思った。かれはメリー号の名のついている浮標を身体につけた。

船体はグラッと右にかたむきだした。

甲板を走っていた少年は、何かにつまずいた。そして、あッという間もなく海中にドブンとほうりだされた。頭の上から、つめたい海水がどっと滝のように落ちてきた。かれはそこまではおぼえていたが、あとは気を失ってしまった。

気がついてみると、かれは浮標をからだにゆわきつけて、海上をただよっていたのである。

いつしか夜は明けていた。

ルゾン号にすくいあげられたのは、それから四、五時間のちだったという。