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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《猟奇の果(りょうきのはて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 134,971 字 · 270 頁
想像であるが故に、それは実際よりも…………………………、彼をさいなんだ。かれはそうした間接的な隙見の魅力というものを、初めて発見したのである。
長い長い間であった。しんしんと更け渡る冬の夜、暗闇の屋根裏で、併し彼等は寒さをも感じなかった。………………………………、殆ど彼等を無感覚にしてしまったのだ。
品川は遂に目を離して、青木の肩を引き寄せた。代って見よとの合図である。彼はもう、この上彼自身の奇怪な動作を見るに耐えなかったのであろう。
青木が代って、真赤な丸い幻燈絵が再び彼の前にあった。だが、それが何とまあ意外な光景であっただろう。貴婦人は曲馬団の女のつける様な、ギラギラと鱗みたいに光る衣裳をつけ、俯伏の品川四郎の背中へ馬乗りになっていた。馬は勿論着物を、…………………………。乗手の貴婦人も衣裳とは名ばかりで、近頃流行のレヴュウの踊子の様に、…………………。
そして、何と驚いたことには、馬の品川四郎は貴婦人の騎手を乗せて、首を垂れて、グルグルと部屋中を這い廻っているのだ。
馬の口からは真赤な腰紐が手綱である。乗手はそれをグングンと引いて、ハイシイハイシイと腰で調子を取って行く。