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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代日本の思想対立(げんだいにほんのしそうたいりつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 頁

青空文庫

が以前の滝川問題式に議会の問題として提出されたが、これは初めはあまり相手にされずに終ってしまった。

天皇機関説が国体と相容れないとしても、とに角博士はそういう学説の功績によって懼れ多くも勅選されて貴族院議員になったという点を忘れてはなるまい。――それから〔士官学校(十一月)〕事件というものがあるそうだが、それを質問された林前陸相は、これは〔三月〕事件や〔十月〕事件ほど大きなものではないから安心してくれと答えている。何か陸軍に関係のある一連の事件らしいが、それが、この説明を信ずる処によると、段々規模を縮小して行くらしい。

五・一五事件の大川周明博士を盟主とする神武会は、大衆団体としては解散することになった。大川氏の保釈を機会として、今後は専ら、以前の行地社並みに思想団体に還元するそうである。――神武会は五・一五事件発生当時、群小愛国ファッショ右翼団体中の白眉であったのだが、それが一歩退却をやったということはこの際決して無意味な事件ではないのだ。その説明はあとにまわすとして、こうした退却現象と並んで、右翼の統一運動が起こりつつあることを、注目しなければならぬ。