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かがくひはんのかだい

科学批判の課題

三木 清

線上閱讀三木 清《科学批判の課題(かがくひはんのかだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 20,229 字 · 40 頁

青空文庫

すなわち哲学は今や経済学を中心とする社会科学一般と特に密接な連関に立つことを要求されている。このことは現代の基礎経験そのものの構造によってまさにそうなのであって、現実的であろうとする限り哲学はそれを回避することを許されない。かくのごとく哲学が種々なるイデオロギーのうち特に科学、しかも特に社会科学と結びつかねばならぬという主張は、或る人々のするようにいわゆる「科学主義」の名をもって非難さるべきではなく、かえって現実の歴史的特殊性によって理由づけられているのである*。このことは我々に先立って、もとより我々とは異なった根拠からではあるが、すでにディルタイによって十分に自覚されていた。ディルタイの哲学的労作の中心は歴史的社会的諸科学の基礎づけにある。この仕事に対して彼は彼の素質や天分によって規定されているばかりでなく、また実に彼の学問的活動の歴史的地位によって必然的にされている、と彼は考えた。彼によれば、個々の文化現象は相互に歴史的に規定された一定の連関に立っており、哲学の任務はこの連関によって必然的に規定されて存在する。この根本思想に基づいてディルタイはいう、「我々の課題は我々にとって明瞭に予示されている、カントの批判的な道を辿って、人間精神の一の経験科学を他の諸領域の研究者たちとの協同において基礎づけること