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かがくほうほうろん

科学方法論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁

青空文庫

自然界の運動に於ても、意味ある運動は名前を与えられているように――円運動とかジグザグとか――この運動も亦後に名称を有つことが出来るであろう。すでに何かの運動が可能であることが必要であった。どのような運動が実際に存在しているのであるか。――私は論理的分析を出発の手懸りとして事実の分析に這入って行くのが目的である。

対象と方法とは相互に決定する。その場合、決定が何れから何時始まったか、ということは全く問題になることは出来ない――もしそうでなければそれは相互という概念を破壊する。そうではなくして而も現に已に一方が他方を決定し、かくして決定された他方が更に又一方を決定しているのである。この過程には終りがない。茲に際限ない循環が存在している。けれどもこの循環は無論かの「悪しき循環」であるのではなくして、実に根本的な循環である。何となれば之は思惟に於ける論理的循環ではなくして、相互決定という存在の可能性に於ける云わば存在論的循環に外ならないから。さて、このような何か存在論的なる循環は、方法と対象との間の一つの運動とも考えられるが、併しまだ直ぐには方法それ自身、対象それ自身の持つ運動とは考えられないに違いない。