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かがくほうほうろん

科学方法論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁

青空文庫

第二部

この区別を指摘したことは併し、吾々にとって一つの実際上の便宜を齎す。というのは科学と哲学とを区別することによって、吾々が今有っている処の学問の分類という課題から、少くとも哲学に関する分類を取り除くことが出来るからである。思うに哲学は、その種々なる分科を、比較的一定したものとしては決して提供しない。分科の分類そのものが夫々の個々の哲学的方法乃至体系によって変更されねばならないと考えられる。そしてこの方法乃至体系は人により又時代によって常に甚だしく異るのをその特色としている。それ故もし吾々が哲学の分類を企てるならば、それは直ぐ様、哲学それ自身の考察となる他はないであろう。吾々の問題はそのような構造へそれることを禁止する。それ故吾々にとって、哲学の分類という課題をば、学問の分類という課題から引き去ることが望ましい。科学と哲学との事実上の区別は茲に役立つ。今や学問の分類は、主として「科学の分類」として取り扱われることが出来る(但し、科学の分類の名に於て求められ得る限りの哲学の分類を排斥する必要はないが)。

第二部

学問の分類が、もし学問そのものにとって固有でないような或る標準を以て与えられるならば、凡ゆる場合の分類がそうある通り、その分類は学問それ自身にとって、殆んど何の意味を有つことも出来ないであろう。