輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かがくほうほうろん

科学方法論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁

青空文庫

歴史科学的概念構成はそれ故個別化に基く。

時間的・空間的である処の事実(実在)に於ける事件に就いて、個別なるものを求めるならば、それは反覆しないもの、一回限りのもの、である他はない。一回的なものに就いて自然科学的法則が成り立つことは出来ない。普遍的事件の類例としての資格を有つ限りに於ては一回的なる事件も皆自然法則に従うのではあるが、この一回的の事件が、一回的事件としての資格を有つ限りに於ては、それはもはや自然法則に従っているのではない。カエサルを刺すものは自然法則的に誰でなければならないか。個別化とは、関連ある諸事物の独立化・無関係化ではなくして、却って個別化されたる諸事物間の或る特殊の一定の関係を見出すことこそ其の目的でなければならないのであるから、この個別化に基く歴史は、一回的なるものの単なる羅列であってはならない筈である。歴史には個別的因果関係が一貫している。併しそうすると、自然法則と個別的因果との関係はどうあるか。併し個別的因果とは何か。

人々は普通、一般に因果と合法則性――それは普遍的であった――とを同一に考える。併し因果関係が、経験的に実在するものでなければならない以上、一般にそれは普遍的ではなくして個別的である他はない。