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かがくほうほうろん

科学方法論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《科学方法論(かがくほうほうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 頁

青空文庫

けれども黒が白に変化する時、黒は白によって否定されたであろう。黒が夫と反対なもの――それと矛盾するものではない――即ち白へ、変化する運動を、吾々は黒の否定として理解している。私の云うのはこのように反対に根柢を持つ処の否定である。この反対は運動の可能性を有った。そしてこの反対による決定と考えられたこの否定は、実際一つの――もはや可能性ではない処の――運動である。そこで、対象・方法の循環は否定の循環運動でなければならなくなって来た。従って又この循環運動に基く処の、対象並びに方法の運動=変化はこの否定を媒介とするのでなければ起こることが出来ぬことが明らかとなった。事実、対象が単に対象であって、方法へ向って運動しないならば、対象は少しも対象らしいものとして顕われて来ないであろう。それがそれ自身の実現に向って運動し得るためには、対象は方法によって構成されたものとして見出されなければならない。今まで対象と考えられたものをば、却って吾々は方法として発見するのである。対象は方法に対して与えられたものから、方法によって成立せしめられたものにまで運動する。今まで自然の事物として性格づけられていた対象は自然科学の内容として性格づけられるに至るであろう、そうして自然科学の方法の下にぞくすることとなる。