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ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

線上閱讀蘭 郁二郎《秘境の日輪旗(ひきょうのにちりんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,829 字 · 169 頁

青空文庫

「だけど火をつけるのがむずかしいわ」

「材料を見つけてあるから大丈夫だ」

機械人間のおいてある部屋に、カンテラに使う石油がおいてあった。火縄はありあわせのロープでたくさんだ。マッチをどこかで手に入れればいいのだ。

二人は、はなればなれに三階へ降りて、石油をしませたロープを用意した。

マッチは食堂に隣った喫煙室で手に入れた。

食堂の前を通ると、料理室から肉の焼けるにおいと、パンの焦げるにおいのまじったうまそうなにおいが漂っていた。そのにおいをかぐと、英夫は急におなかのぺこぺこにすいているのを思い出した。

食堂をのぞいて見ると、花を飾った白いテーブルの上に菓子、果物を山もりにした器がおかれ、黒人のボーイが、フォークとナイフをがちゃがちゃさせながら、食卓の用意をしているところだった。

「機械人間の旦那かね、お早う!」

英夫が入って行くと、黒人がげらげら笑った。

「何の用事だね……司令官閣下、熱い紅茶が大好きで、お代りくれとおっしゃった、へへへへ」

黒人は鼻歌をうたいながらいやしく笑った。

英夫は目の前の菓子と果物をつかみとった。黒人は、機械人間が菓子を食うのを見ると、