輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

線上閱讀谷崎 潤一郎《細雪(ささめゆき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 頁

青空文庫

幸子はこう云う時に妙子がいたら適当に諧謔を弄したりして座を浮き立たせてくれるのに、と思ったことであったが、同じ思いは恐らくほかの三人の胸にも潜んでいたであろう。そうこうするうち、二三十分と云ったのが一時間にもなった時分、橋寺が腕時計を見て、ではわたくしは、と、椅子を離れたので、丹生夫人も井谷も立ち上った。まあ、でも、あなた方はええやありませんか、と、幸子は二人の女客を引き留めにかかったが、井谷は忙しい人であることが分っているので、丹生さん、あなた久振やよってに残ってて下さい、何もお構いせえしませんけど、と云うと、そんならそうさせて戴こうか知ら、晩の御飯御馳走して下さる?………ええ、その代りお茶漬やわ、………お茶漬で結構よ、と、夫人はずるずるに居残ることになった。

夕飯の席では雪子も悦子も遠慮させて、専ら三人で話したが、今日橋寺と初対面をした幸子も、矢張彼から好い印象を受けたものと見え、夫婦は期せずして彼の人柄を褒め、雪子の意見はまだ聞いて見ないけれどもあの人ならば恐らく厭ではないのであろう、何となくそうらしいところが見える、と云う点まで観察が一致した。