輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
線上閱讀火野 葦平《花と龍(はなとりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 410,131 字 · 824 頁
死と夢
「知らんなあ」
「知らんはずはないが、……」
(お京のことをいうとるんじゃ)
金五郎にも、マンの皮肉はわかっていた。けれども、白ばくれて、
「さあ、誰じゃろか?」
「お江戸の方角に、居るはずじゃけんどなあ」
「わからん」
「オキヨウキトク「スグオイデコウ」五ロウ」――こういう電報が来たのは、金五郎とマンとが、久しぶりに、のどかなさしむかいで、そんなとぼけた会話をとりかわしているときであった。
「お父さん、行ってあげなさい」
そういうマンの許可を得て、金五郎は、その夜の急行で、上京した。
数日が、経った。
君香が、手土産を持って、たずねて来た。
「おマンはん、しばらくのお別れに来ました」
「お別れ、って?」
「なに、ちょっとの間だすけどな、一二ヶ月、うちのと、別府温泉に。背中の弾丸はとれたけど、後が大切や、高山先生がいやはるよって、養生だす。それに、喧嘩のほとぼりもさまして来う思て。今度の喧嘩は、向こうから仕掛けて来たことやさかい。こっちにお咎めはないというても、やっぱりなあ。ほんまに、若松て、うるさいとこや」
「ほんとにねえ」
「金さんは?」
「東京に行ったわ」
「なんしに?」