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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,568 字 · 109 頁
五 人間
われらの哲学は子供の心を出発点とし、言葉の羈絆から脱するように努めながら、一歩一歩誤りの入りきたらぬように注意して進むつもりであるが、これは従来の哲学を全く眼中におかず、新たな道を進むことにあたる。一面にむずかしい文句の書いてある黒板を一度きれいに拭い去って、新規にこれを汚そうと試みるのである。これまで人々の崇めきたった偶像をことごとく打ちこわして、できるならば今後は偶像なしにすましたいのであるが、いかがなものであろうか。とにかく、この方針によって一種の哲学系統を組み立ててみたならば、従来のとは違うたものが何かできそうに思われるが、われらにはもはやそのようなことをなすべき時間もなければ望みもない。それゆえただこの方針で考えたことを二つ三つだけ書きつづって、次にかかげるにとどめる。
五 人間
まず人間について論じてみるに、子供の心に立ち帰ったとすると、確かと思われるのは次のごときことである。自分と同じような人間がたくさんにいる。一人一人をくらべてみるとむろん違うところがあるが、大体においては似ている。身体の形のみならず日々することも大体は相同じである。