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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

線上閱讀海野 十三《霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,100 字 · 86 頁

青空文庫

あとの二人は録音や整理の仕事にあたる。

深夜の影

「どうだい、何か出るかい」

受信機が働きはじめたとき、三木はすぐそれをたずねた。

「いや出ない」

「だめなのかな」

「そうともいえない、とにかくいろいろやってみた上でないと、断定はできない」

隆夫は、波長帯を切りかえたり、念入りな同調をやったり、増幅段数をかえたりして、いろいろやってみた。

「この機械の受信波長は、どれだけのバンドを持っているのかね」

四方が、隆夫に聞く。

「波長帯は、一等長いところで十センチメートル、一等短いところでは一センチの千分の一あたりだ」

「そうとうな感度を持っているねえ」

「いや、その感度が一様にいってないので、困っていることもあるんだ」

電波は長波、中波、短波と、だんだん波長が短くなってきて、もっと短くなると超短波となり、その下は極超短波となる。そのへんになると赤外線の性質を帯びて来る。一センチの何千万分の一となると、もう電波であるよりも赤外線だ。そうなると、装置はますますむずかしさを加える。

「なんか出て来たよ。しかしさわがないでくれたまえ」

隆夫が昂奮をおしつけかねて、奇妙な声を出す。