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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

線上閱讀海野 十三《霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,100 字 · 86 頁

青空文庫

初めての実験

すっかり組立を終った。

隆夫は胸をおどらせて、金網の箱の外のパネルの前に、腰掛を寄せて、いよいよその受信機を働かせてみることになった。

電源を入れた。

しばらくすると、真空管のヒラメントがうす赤く光りだした。

そこで五つの目盛盤をあやつると、天井から下向きにとりつけてある高声器から、がらがらッと雑音が出て来た。

「おやッ。雑音は出て来ないはずだが、なぜ出て来るんだろう」

雑音を完全に消すのが特長であるこの受信機が、スイッチを入れるが早いか、がらがらッとにぎやかに雑音を出したものだから、隆夫はすっかりくさってしまった。

「どこが悪いんだろうか」

電気を切ると、隆夫は金網戸を開いて、器械のそばへ行った。

せっかくつないだ接続をはずして、装置の各パートを、たんねんに診察しはじめた。それが終ったのが、朝の三時だった。結果は、どのパートも故障はなかった。

それからまた電源や出力側の接続をやり直した。それが完了すると、金網戸のところを外へ出、ぴったりと戸をしめた。そしてパネルの前に再び腰を下ろし、もう一度頭の中で手落ちはないかと確め、それから金網越しに、奥の台の上に列立する真空管や、鋭敏な同調回路の部品や、念入りに遮蔽してあるキャプタイヤコードの匐いまわり方へいちいち目をそそいだ。