輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁
古山博士は、夜中に、なんどもおきて、懐中電灯をもって書庫をみまわりにいくのでした。
しかし、その夜はなにごともなく、朝になりました。刑事さんたちは、食事をすますと、新しくやってきた三人の刑事さんと、こうたいしました。そして、昼間も、ずっとみはりをやってくれるのです。
その日は日曜日なので、博士も忠雄君も、家の中にとじこもっていました。
なにごともおこりません。
それでは、やっぱり、きのう忠雄君がみたのは、なにかのまちがいだったのでしょうか。こわいこわいとおもっていたので、まぼろしでもみたのでしょうか。
忠雄君もきのうのことは、なんだか、夢のように、おもわれてきました。
もう夕方の五時でした。忠雄君は便所にはいって、ふと、ガラス窓から、むこうをみました。
そこからは、書庫の正面がみえるのです。
ひとりの刑事さんが、書庫の入口の前に、いすをおいて、それにこしかけています。
「おやっ、あれはなんだろう。」
書庫のてまえの地面が、またウジャウジャとうごいているではありませんか。
カニです。
大小何十ぴきというカニが、行列をつくって、書庫のほうへ、進んでいくのです。