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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

そして、三台の車から、五人の警官がおりてきて、怪人の車を、とりかこみました。

警官の懐中電灯が、パッと、こちらの車内へ、さしつけられます。

「きみたちは、何者だっ。」

どなり声といっしょに、二梃のピストルが、こちらをねらっています。

車内の三人は、無言のまま、大いそぎで、怪人の衣装をぬぎはじめました。

さいしょに、顔をあらわしたのは、小林少年でした。

「ぼく、明智探偵の助手の小林です。」

「あっ、小林君か。」

新聞写真でおなじみの小林少年ですから、おまわりさんたちも、よくしっています。

「どうして、そんなへんなふうをしているんだ。カニ怪人の仮装なんて、ぶっそうじゃないか。」

「これには、わけがあるんです。まずさいしょに明智先生、それから警視庁の中村警部にはなさなければなりません。それまでは、くわしいことはいえないのです。ここはみのがしてください。けっして、ごめいわくはかけません。では、いそぎますから……。」

そういったかとおもうと、小林君は、いきなり、車を発車させました。

五人の警官は、やにわに車が走りだしたので、おどろいて、とびのきました。

ふりかえってみると、警官たちは、しきりに手をふって、なにかどなっています。