輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁
」
そして、たちまち、そのおそろしいことがおこったのです。
小林君の、両方の腕をはさんでいた、カニのはさみが、パッとひらき、小林君のからだは、まっくらな空中を、サーッと下へおちてきました。
おくそこのしれない深さです。はじめは、まっすぐにおちていましたが、いつのまにか、おもい頭のほうが下になり、まっさかさまについ落していくのです。
そんななかでも、あたりの空中を見まわすと、十五人の少年たちが、ぜんぶおちてくるのがわかりました。みんな、まっさかさまです。風をきって、おちてゆきます。ノロちゃんの泣きさけぶ声が、空中に尾をひいて、下へ下へと、おちていくのです。
おちる速度は、みるみる速くなっていきます。ヒューッ、ヒューッと、風を切る音が、耳をかすめます。しかし、いつまでおちても、下へ着かないのです。地面にぶっつかったら、死んでしまうにきまっていますが、そのときが、いつまでたっても、こないのです。速度はいよいよ速くなりました。もう人間の力では、たえられないほどの速さです。さすがの小林君も、とうとう気をうしなってしまいました。ほかの少年たちは、もっと早く気をうしなっていました。