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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁
十五少年は、失神したまま、まっくらな空間を、いつまでも、下へ下へとおちていくのでした。
それからどのくらいたったかわかりません。小林君は、ふっと目をひらきました。
もう風を切る音はきこえません。シーンとしずまりかえっています。ここは原っぱでなくて、広い部屋の中のようです。うすぐらい電灯の光で、そばにおおぜいの少年たちが、ゴロゴロころがっているのが見えます。みんな、まだ気をうしなったままなのでしょう。
部屋の中に一ヵ所、スポットライトをあてたように、まぶしいほどあかるいところがありました。
「あっ、明智先生っ。」
そうです。そこに名探偵明智小五郎が立っていたのです。それにむかいあって立っているのは、メフィスト姿の怪人二十面相でした。ああ、巨人と怪人は、五十センチの近さで、顔と顔とむきあわせて、じっとにらみあっていたのです。
二十面相の四角いめがねのおくの目は、とびだすほど見ひらかれています。そして、かれのひたいからは、タラタラと、汗が流れているのです。
明智探偵の目も、おそろしい光をはなって、二十面相をにらみつけていました。探偵の顔には、汗はながれていません。