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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

そして、その首が、三日月がたの口をパクパクやって、ヘラヘラと笑いながら、空中を、スーッとこちらへ近づいてくるのです。

ロボットの首だけがヘラヘラ笑いながら、空中を、スーッとこちらへ近づいてくるのを見て、おくびょうもののノロちゃんは、いきなり、小林君にだきついて、

「ワー……、たすけてくれえ……。」

と、悲鳴をあげました。

さすがの小林君も、気味がわるくなってきました。

でも、小林君は、逃げだしません。世のなかに、おばけなんているはずがないと、しんじていたからです。ロボットの首が、宙に浮いているのは、きっと、なにか、しかけがあるのだと、かんがえたからです。

それで、こわがるノロちゃんをだきしめて、空中にただよっているロボットの首を、グッとにらみつけました。

小林君は、名探偵明智小五郎の少年助手として、「透明怪人」(この文庫第三十三巻)や「宇宙怪人」(第三十四巻)の事件で、こんなことには、たびたび出あっていますから、それほど、こわいとも思いません。

首ばかりのロボットは、小林君ににらみつけられて、ひるんだのか、スーッと、むこうのほうへ遠ざかっていきましたが、そのまま、パッとかき消すように、見えなくなってしまいました。