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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

木村君というのは、少年探偵団員のなかで、いちばんかしこい子どもです。木村君はすぐに、このへいの外へ来てくれました。

木村君への手紙には、「へいの外へ来て、毛糸のはじをさがせ。見つかったら、それに、じょうぶな長いひもを結びつけて、ピン、ピン、ピンと、三度ひっぱれ。」と書いてあったのです。木村君は、そのとおりにしました。それをあいずに、ろうやのなかの小林君は、毛糸をたぐりよせ、それにつづいている、じょうぶなひもをにぎると、両方で、そのはじをもって、通信をはじめたのです。

少年探偵団員は、みんな電信のモールス信号のうちかたを知っていました。それで、ろうやのなかの小林君と、へいの外の木村君とは、そのひもをモールス信号でひっぱって、話しあったのです。そして、小林君のさしずにしたがって、木村君が博士の西洋館にしのびこみ、書斎の百科辞典のなかから、黄金のトラを盗みだしたのです。

小林君が、説明をおわりますと、魔法博士は、ひざをたたいて感心しました。

「えらいっ! おとなもおよばぬ知恵だっ。わしの負けだよ。黄金のトラは、少年探偵団のものだ。なお、ねんのために、わしから明智探偵に電話をかけることにしよう。