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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁
その部屋は、章太郎君の勉強部屋と寝室をかねていて、一方の窓ぎわには勉強机や本箱があり、別のすみに、ベッドが置いてあるのです。
章太郎君は九時ごろに、ベッドにはいりましたが、さっきのことが、恐ろしくて、なかなか眠れません。ながい間、もじもじしていましたが、やがて、うとうとしたかとおもうと、こわい夢を見て、はっと目がさめるのです。
そうして、何度めかに目をさましたときです。ベッドから正面に見えている、勉強机の向こうの窓の花模様のカーテンが、フワッと動いたような気がしました。
オヤッと思って、目をまんまるにして、その方を、見つめました。
机の上には、置時計と、きれいな花を生けたむらさき色のガラスの花びん、筆立てなどが置いてあります。その置時計の針は、もう十時半をさしていました。
見ていると、ガラスの花びんが、じりっと、動きました。だれかが、手で動かしたような感じです。ギョッとして、目がそこへくぎづけになってしまいました。
すると、ああ、やっぱりそうです。花びんがスーッと、こちらへ、動いてくるではありませんか。
そして、机の端まできましたが、まだ止まりません。