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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

こんな無気味なことはありません。

「地下室が心配です。おい、山口君、うちの外を回っている刑事さんを、呼んでくるのだ。そしてみんなが力を合わせて、地下室を守るほかはない。早く呼んできたまえ。」

「こうなったら、わたしも帰るわけにはいきません。十時までおたくにいて、お手助けをしますよ。」

松波博士は、恨み重なる二十面相のことですから、そういう気持になるのももっともなことです。

そこで、恩田さんと博士とは、地下室の入口へと急ぎました。

地下室の入口には、重い板戸がふせてあって、それがレールで、向こうへ開くようになっています。板戸には厳重な錠がついていて、そのかぎは恩田さんしか、持っていないのです。

調べてみると、板戸の錠は、ちゃんとしまっていました。

「入口はここひとつです。ここさえ守ればいいのです。」

恩田さんが説明していると、山口青年が、ふたりの刑事を連れてやってきました。

「いま、本署へ電話して、三人ばかり、応援にくるようにしました。なにしろ、相手は二十面相です。もし、取り逃がしたら、たいへんですからね。」

と刑事のひとりが言いました。

「そうですか。それなら、地下室へはいるのは、そのかたたちがこられるまで待ちましょう。