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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁

青空文庫

女中さん姿の小林少年が、恩田さんに明智探偵と中村警部をひき合わせました。あいさつがすむと、恩田さんはニコニコして、

「先生の助手の小林君は、じつに感心です。すっかりなぞをといてしまいました。そして犯人を見つけたのです。山口が二十面相だというのですよ。」

と言って、手錠をはめられている山口青年を、指さしました。

「そのとおりです。山口が二十面相だということは、わたしははじめから察していました。小林君にも、そのつもりで探偵するように、いっておいたのです。」

「二十面相君、しばらくだったなあ。」

明智に声をかけられて、山口青年はにが笑いをしました。

「このざまだよ。」

と、手錠を見せて、

「小林のなぞときを、感心して聞いていたところさ。しかしね、明智君。おれはまだ負けてしまったのじゃない。だいいち、小林には、まだとけないなぞが残っているのだ。」

「うん、そうだろう。ぼくは、それをときにやって来たのだ。とけないなぞとは、松波博士が見た手首と、それから、足跡だろう。その前に、西村正一という少年が、松波博士のうちの二階のテーブルの上へ、手首だけがあらわれたのを見ている。ぼくはそれを新聞で読んで、すぐなぞがとけた。