輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
なまずとあざみのはなし
なまずとあざみの話
小川 未明
線上閱讀小川 未明《なまずとあざみの話(なまずとあざみのはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 3,008 字 · 6 頁
このとき、銀のお盆を流したように、月が照らしたのです。
「おまえたちも、あんまり方々を遊び歩かないほうがいいよ。日が暮れると、やっと安心するのだ。私たちは、今日も無事に幸福に、送ることができたと思うのだよ。」と、魚の親たちは子供たちを見まわしながらいいました。
「お父さんも、お母さんもお休みなさい。」と、子供たちはいった。
「みんなも、つかれたろうから、よくお休みよ。」と、親たちは、答えた。そして、魚たちは、巣の深みへじっとして、静まったのであります。
このとき、ひとり、なまずのおばさんは、穴の中から出て、だれはばかるものもなく、大きな口を開けて、水の中で、盲目になって、まごついている虫どもをのみはじめたのでした。おばさんの頭にさしている長い二本のかんざしは、月の光が水の中までさしこんだので、気味悪く光ったのです。
「昼間は、いろいろな魚たちが、わいわいいっているので、うるさくてしかたがないが、夜は私の天下だ。」と、なまずのおばさんは、大きな口でぱくぱくやりながら、へびのようにしなやかな尾をひらひらさして歩いていましたが、そのうちに、すさまじい勢いで、うなって、体を四苦八苦にもみ、ゆり動かすと、いくたびも水の中で転動しながら、どこかへ姿をかくしてしまいました。