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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
線上閱讀中井 正一《中井正一評論集(ちょうさきかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 頁
ギリシャの運命悲劇と称せられる悲劇の構造とも離つべからざる関連を見いだすのである。
パルメニデスにおいては、外側に無際涯にひろがる空虚な空間を認むるよりも、むしろその内側の空間に隙間があるか否かを問うているのである。アナクサゴラスは外なる空虚が実は空気で充たされているのであって、真の空虚は存在しないことを証明するのであるが、その空虚の存在が要請さるる動機となるものは、物と物を分かち区別する間隙の可能がここでも問題となるのであった。この孤立と間隙を与えるところの渾沌が、「場所」(トポス)と呼ばるる空間意識なのである。論理の世界でも、その議論の交わさる未整理の疎開跡のような荒れたる場所、それがトポスである。トピック、話題なる言葉はそれからやはりきているのである。ギリシャを征圧したマケドニヤの王アレキサンダーの家庭教師であるアリストテレスでは、この孤々分離の渾沌トポスはやがて、秩序の一鞭をもって上と下の位置順序をもつ「形態の幾何学」とでもいうべき、後の三位一体のごときヒエラルキー身分空間を構成するのである。人類の大いなる禍であるところの封建制度はこの身分空間をみずからの生活をもって、嘗め味わい、アリストテレスの哲学は近世の初頭まで多くのアレキサンダーすなわち封建領主たちの城門を固める鉄鋲となったのである。