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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

線上閱讀田中 貢太郎《中国の怪談(二)(かかこうしゅ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,926 字 · 225 頁

青空文庫

梁は驚いて言った。

「十年見ざるまに、どうしてこんなに富貴になったかね」

陳は笑って言った。

「君は依然として窮措大だね、まだ世に出ることができないね」

梁は言った。

「さっき、君と酒を飲んでいたのは、何人だね」

陳は言った。

「僕の家内だよ」

梁はまたそれを不思議に思った。梁は言った。

「一家を伴れて何所へ往くのだ」

陳は言った。

「西の方へ往こうとしているのだ」

梁は再び訊こうとした。陳は急に侍女に命じて歌を歌って酒をすすめさした。陳の一言が畢るか畢らないかに、音楽の声が舟をゆるがすように起った。歌の声と笙や笛の音が入り乱れて騒がしくなって、もう話も笑声も聞くことができなかった。梁は美しい女が前に満ちているのを見て、酔に乗じて言った。

「明允公、僕に一人美人を贈らないかね」

陳は笑って、

「足下は大いに酔ったな、しかし、いいとも、一人の美しい妾を買う金を昔のよしみに贈ろう」

と言って、侍女に命じて明珠を一つ持ってこさして、梁に贈った。

「緑珠でも購えないことはないよ」

そこで陳は梁に別れをうながして言った。

「すこし忙しいことがある、旧友と長くいっしょにいられないのは残念だ」