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アラスカのひょうが

中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河

中谷 宇吉郎

線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 122,039 字 · 248 頁

青空文庫

と印刷してあった。

気温はクリスマス前頃が一番寒くて、零下四十度くらいの厳寒が、三週間近くも続く。最低は零下五十一度という例が、昨年もあったそうである。川はもちろん凍り、十一月中頃から五月初旬までは、自動車が通れるという。もちろん一番ひどい厳寒の間は、人間は家の中にじっとしているより仕方がない。それでいて一日中夜なのであるから、ちょっと想像しただけでもたいへんな話である。北海道くらいでは、まだまだ寒い国の仲間入りは出来ないわけである。

自然条件がそのように極端に悪い代りに、設備の方はさすがにアメリカだけあって、十分に行き届いている。大学は街から五マイルも離れた荒野の真ん中にあるので、学生は全部寄宿舎にはいっている。教授たちにももちろん官舎がある。もっとも官舎はまだ十分でないので、つぎつぎ新築しているそうである。今度の新研究所の裏にも、立派な官舎が六軒造りかけになっていた。ちょっと覗いてみると、基礎は全部出来ていた。床が八尺くらいの高さで、半地下式になっている。この部分はコンクリート造りで、この一階が倉庫、乾燥室、ボイラー室になっている。その上に丸太組の木造の平家が出来るのだそうである。