輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

線上閱讀林 不忘《丹下左膳(たんげさぜん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 196,229 字 · 389 頁

青空文庫

ほんのその一個所の地図にすぎぬから……ホラ、この、山中の小みちが辻になっておるところに立って、右手を望めば、二本の杉の木があって――あとはどうにも読めぬが、苔むした大いなる捨石のところより、左にはいり……とある」

「山の中の小みちが四つに合し、その辻から二本の杉が見えて、捨て石があって……これが武蔵国のどことも知れぬとは、もはや探索の手も切れたも同然」

暗然たる愚楽老人の言葉に、越前守は、膝をすすめて、

「しかし、埋宝のあることは、事実でござりますな。だが、大さわぎをしたこけ猿の茶壺は、ただ、これだけのことであったのか」

愚楽老人は憂わしげに、

「柳生はどうするでありましょう」

吉宗公が、

「どうするとは?」

「イエ、さしあたっての日光修営の費用――柳生は、この壺だけを頼りにしておりますのに、武蔵国とだけでは、まるで雲をつかむような話。こうなると、剣にかけては腕達者揃いの柳生藩、苦しまぎれに天下をさわがせねばよいが」

「上様」

と改まった声で、両手をついたのは、越前守忠相、

「柳生を救うため、また、日光御造営に関して、不祥な出来事を防ぎますために、ここは上様、一計が必要かと存じますが」