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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
線上閱讀海野 十三《二、〇〇〇年戦争(にせんねんせんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,367 字 · 69 頁
が、なにを命令しているものやら、さっぱり分らない。その隊長らしい怪人だけは、胸のところの三本の光の縞が、ネオン灯のように、赤く光っていた。
カモシカ中尉は、塹壕の斜面に、伏せをしたまま化石のようになっていたが、やっと気をとりなおし、やはり傍に伏せをしているモグラ一等下士を、防毒衣のうえから叩いて、(おい、こっちへ寄ってこい)
と、合図をした。
モグラ下士は、その合図を諒解して、相手の怪人たちに知られないように、おそるおそる、中尉の方へ匐っていった。
「なに、御用ですか、中尉どの」
と、防毒面に装置されているマイクによって低い声でいった。
「おう、モグラ下士。もっと低い声で喋れ。相手は、おれたちを死骸だと思っているんだぞ。生きていると知られりゃ、ことだ。なるべく小さい声でしろ」
カモシカ中尉は、極度に、注意ぶかく、部下をたしなめた。
「は、はい」
「ふん、まだ声が大きいぞ」と、中尉は、下士の手をぎゅうと引張った。
「中尉どの。わしのマイクの調整釦が、変になっていて、これ以上、小さい声が出ないのであります。もう喋るのを、よして、退却しましょうか」
「こら、にげちゃいかん。