輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
線上閱讀岡本 かの子《仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,886 字 · 246 頁
そこで一つの印象的な形式すなわち大乗円頓戒の儀式というものを作り、その形式を踏ましめることによって、永く忘れないようにさせられたのであります。ちょうど私たち学校の入学式のとき、あの厳かな儀式を受け、子供ごころにその学校の生徒である光栄と責任とを感じ出すように、大師は比叡山その他にこの大乗円頓戒の儀式場を設けられ、感銘に価するような人格のある聖僧等をして儀式を司らしめ、人々に永く無私、慈悲、不撓の三徳を心に持ち伝えるよう、仏陀の名において訓戒を与え、再び人々を現実生活へ送り帰すのであります。かくして再び日々の営みに就くという現実浄化の妙案であります。これは治生産業をそのまま仏教の修業とする法華経思想を、時代に応じて安易に体得しやすくしたものであります。また聖徳太子の御趣旨の敷衍に外なりません。そして伝教大師は、この戒壇には日本国民残らず全部を登壇授戒せしめて、一挙に民族精神の作興を企図されたのですが、南都の旧套仏教家の妨害に遭って、生前にはその官許を得られませんでしたが、死後、比叡山にこの授戒は行われたのであります。これによっても大師の国民道徳に心血を注がれた日本仏教家としての特色およびスケールの大きさは充分覗うことが出来ると思います。