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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

線上閱讀岡本 かの子《仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,886 字 · 246 頁

青空文庫

第二四課 軽い考え方・重い考え方

第二四課 軽い考え方・重い考え方

ものごとを軽く考えても当を得ません。重く考えても当を得ません。軽からず重からざる考え方こそ至当だと思います。

しかし、人間の性質により、また同じ人でも時によって、ものごとを軽く考え過ぎたり、重く考え過ぎたりすることが往々にしてありがちです。ですから、誰でもその時、その時の心に注意して、心があまり軽からんとすればこれを制禦し、心があまり重く沈滞せんとする時はこれを促進させるよう努めなくてはなりません。仏教でこれを言い現すに「即処に主となれ」とか、あるいは「念々」とかいう短い言葉につづめてあります。「念々」とは一刻一刻の心を検めること、「即処に主となれ」とは自分の心の臨むすべての場所において、正念(正しきものの考え方)をうち建てよということであります。要するに、時に応じ場所に臨みて正当の心を持つ主となって、着々ともの事の真相を見つめ、疑念や妄想に負けないで、一歩一歩、しっかりした人生を歩めということです。

誰か昔の偉人の言葉に、「あまり無頓着にやった仕事も本当でない、あまり凝り過ぎた仕事も本当の仕事でない」というのがあります。