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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

小林君たち三人の少年は、車をおりて、電柱のかげにかくれて、それを見とどけました。

「へんだなあ、車に乗ったまま、ガレージの中にはいってしまったよ。もしかしたら、ガレージのうしろに、出入口があるのかもしれない。ポケット君、ガレージのうしろを調べてごらん。」

小林君が言いますと、ポケット小僧は、「うん。」と答えて、サッと走りだします。あたりは暗いし、からだが小さいので、たちまち、姿が見えなくなりました。

ポケット小僧は鉄格子の門のとびらを、サルのように、よじのぼって、庭の中にしのびこみ、ガレージの建物のうしろにまわって、出入口がないかと、調べました。

ガレージは、庭の中にポツンと建った四角な小屋で、両横も、うしろもコンクリートのかべになっていて、どこにも出入口はありません。ですから、電人Mと、治郎君と、運転手は、いまもその中にいるわけです。

ポケット小僧は、それをたしかめると、また門のとびらを乗り越えて、小林君のところにもどり、そのことを報告しました。

「よし、それじゃ、すぐにパトロール・カーを呼ぼう。」

小林君はそう言って、自動車の中に置いてあった無線電話機をとりだし、送話器を口の前にもってきました。