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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

大発明の秘密

動くものは、何もありません。ただ、天井の人工の星だけが、キラキラひかっているばかりです。

大発明の秘密

そのあくる日の夜明けごろ、月世界の見世物の大月球のまわりには、大ぜいの人が集まっていました。

名探偵明智小五郎、遠藤博士、少年探偵団長小林少年、ポケット小僧をはじめ、少年探偵団員二十三名、警視庁捜査一課の係長中村警部、制服警官三十名、背広の刑事十名、総勢七十人に近い人数です。それらの人たちをはこんできた、パトカーや、ふつうの自動車が、広っぱの端に、ずらっとならび、その中に、犯罪者をはこぶための大型の警察自動車が五台もまじっています。勇ましいとりものの、せいぞろいです。

「もう、爆発してから六時間以上たっています。大丈夫ですよ。わたしの発明した力は、爆発してから五時間たてば、まったく害がなくなるように、できているのです。そうするために、わたしはひじょうに苦心しました。作用を早くなくするということですね。敵を倒しても、こちらも近づけないのでは、どうすることもできませんからね。」

遠藤博士が、説明しました。いま、遠藤博士と明智探偵と、中村警部の三人は、肩をならべて、大月球の裏がわの、プラネタリウムの入口に近づいて行くのです。