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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

そして、おとうさんの部屋へとびこんでいったのです。

「パパ、たいへんです。黄金仮面が……。」

「えっ、黄金仮面だって。」

「ぼくたちの勉強部屋の窓の外から、のぞいていたのです。はやく、警察へ……。」

おとうさんの片桐さんは、ふたりの書生をよんで、庭をしらべるようにめいじました。そして、じぶんは、電話のダイヤルを一一〇番にまわすのでした。

ふたりの書生は、懐中電灯と、木刀を持って、まっくらな庭へとびだしていきました。

庭には大きな木が、たくさんしげっています。ゆうかんな書生たちは、懐中電灯をてらして、木のしげみの間をさがしまわりました。

「あっ、あそこにいる。」

書生のひとりが小声でいって、そのほうへ懐中電灯の光をむけました。

すると、木のかげにかくれていた怪物が、ヌーッと、光の中へ全身をあらわしたではありませんか。

金色のターバン、金色の顔、金色のマント、金色のズボンとくつ。口が三日月形にキューッとひろがって、ニヤニヤと笑っているのです。

ふたりの書生はそれを見ると、タジタジと、あとずさりをしました。

「ウフフフ……、いいか、主人によくつたえるのだぞ。きょうから三日あと、十三日の午後十時きっかりに片桐家の宝ものをちょうだいする。