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はいくへのみち
俳句への道
高浜 虚子
線上閱讀高浜 虚子《俳句への道(はいくへのみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 60,608 字 · 120 頁
客観写生(再)
(『玉藻』、二七、三)
客観写生(再)
人生の複雑なる経験から来る深い思慮、哲学上の思索、道徳の観念、すべてそれらのものは文学の基調を為すべきものであろう。しかしそれが文芸の上に如何に表現されるかという事について問題がある。
一時、思想小説という言葉もあった。観念小説という言葉もあった。作者の思想観念が顕著に出ている小説でなければ価値がないという点から出発している小説の謂いであったのであろうと思う。また、俳句にも同じような要求がいつの時代にも繰返されつつあるようである。それらは皆一部の尤もな要求である。しかしながら小説としてまた俳句として如何にそれを表現するかが問題である。
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その思想小説、観念小説といわれるものを読んで見ると、作者の言おうとしている思想なり観念なりが露骨に陳述されて、唯、演説されていて、読者は圧迫を感じながら、緊張を強いられながら、その説を聞いて居るような感じである。少しもそこに文芸品としての潤いの感じがない。俳句もまた同じことである。
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私は壁につかえる、という言葉でそれを現わしておる。それは小説を読んで居るうちにすぐその作者の露骨な主観にぶつかることをいうのである。