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はいくへのみち

俳句への道

高浜 虚子

線上閱讀高浜 虚子《俳句への道(はいくへのみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 60,608 字 · 120 頁

青空文庫

俳話小話(一)

一

(二九、九 稿)

俳話小話(一)

一

私が花鳥諷詠という事を言ったのは、俳句と他の文学とを比較してその顕著な特質を言ったのである。他の文学に比較して、俳句は特別な性格を持っておる。それは、季ということである。四季を諷詠するということである。そういうことを言ったのである。

ところが世間の一部では、それは『ホトトギス』の俳句を言うものだということにしておる。虚子の俳句を言うものだということにしておる。それでも結構である。

私も五十年間俳句界におる。世間の一部の人は虚子の俳句に飽いているのである。次に興り来る新しい俳句はどういうものであろう。私の俳句に反対している人からであろうか。また私の俳句を学んでいる人からであろうか。どちらから出るか。これが興味ある問題である。芭蕉は宗因に俳諧を学んでから、自分を打建てた。守武は忠実に連歌を学んでから俳諧を創めた。

『ホトトギス』の中にも絶えず新しい気運が動きつつある。雑詠の中には常に新しい句が醗酵しつつある。

新しいものが生れるということは「新しいものを作るぞ」と前触れしてから生れるものではあるまい。沈潜して研究している結果、自然々々に生れ出て来るものであろう。