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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁
そこでだんだん家柄をよくしたくなって来る。氏族を改良したくなって来る。系図の一つも附会しうる程の物識りも富の為には買収される。その筋々への運動等も、金が物言う習いは昔も今も変りはない。奥州六郡の長たる俘囚頼時が安倍姓を名乗っているのは、おそらく先祖が運動の結果、夷地に名声の轟く阿倍比羅夫の姓を賜わったものであったであろう。或いはかの奈良朝において夷酋の賜わった多くの安倍姓とは別に、勝手に仮冒していたのであるかもしれぬ。出羽の俘囚の長たる武則は天武天皇の皇胤たる清原姓を名乗っているが、その子の武衡は一時平姓を唱えていたこともあったらしい。尾張の農民出の秀吉は一旦源姓を名乗ろうとして失敗し、後には思い切って豊臣という新家を創立したが、それでも一時は平姓を名乗っていた時代もあった。そのほか戦国時代においていやしくも一城の主と呼ばれた程の地方の豪族のことごとくは、それぞれ源平藤橘等の姓氏を名乗っていた。これらは勿論よい加減な仮托が多かったに相違ない。しかしわざわざそんな古い時代にまで遡るまでもなく、明治初年の職員録を見れば、月給十何円の判任官までがことごとく由緒ある姓氏を名乗り、それが奏任官以上ともなれば、鹿爪らしく何の朝臣だの、何の連だの、宿禰の、真人の、県主のと、それぞれ昔の貴族豪族の姓を名乗っていた時代が