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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁
異民族がある霊的の能力を有すると信ぜられた事は、南北朝の頃にまでかのアイヌなる蝦夷の族が、霧を起し風を起すの術を有すると信ぜられたが如きものであって、その例は他の民族にも甚だ多いのである。そしてそれは多く先住民の系統に属するもので、神武天皇御東征の時に、大和の土人に猪祝・居勢祝などという土蜘蛛がいたとあるのもこれである。これけだし祝部すなわち神と人との間に立って、霊界との交通を掌る能力あるものが、土人すなわち地主側のものの後裔に多く存する事を示したものと解せられる。
我が神代の古伝説によっても、天津神系統の天孫民族は現界を掌り、国津神系統の先住民族は、幽界の事を掌ると信ぜられていた。大国主神が国土を天孫に譲り奉ったというのは、実は現界の統治権のみであって、神事幽事はやはり保留しておられたのであった。この神が医薬禁厭の元祖として伝えられているのもこれである。そして大国主神は、一に大地主神とも言われて、実に我が国の地主神の代表者とますのである。そしてこの神が親から神事幽事を掌り給い、ことにその魂を大和の大三輪の神奈備に鎮め、その御子神達をもそれぞれに大和各所の神奈備に鎮めて、皇孫尊の近き護りとなり給うたということは、その一族挙げて我が皇室の為に、護法神の地位に立たれたという意味に解せられるもので、以て所謂地主