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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁

青空文庫

五 事実の真相

そして予定通りそれを断行したのであった。その議論の公正なる、その行動の勇敢なる、万世の後になお我が皇統の特異なる所以を知らしめ、懦夫をして為に起たしむべきものである。何人かこれを欽慕せざるものがあろう。ただそのこれを賞讃せんとするの余りに、道鏡の皇胤たることにまで耳を蔽い、皇統の危機が清麻呂によってのみ救われたと言わんとするものがあるならば、それはかえって我が皇室の尊厳を傷つくるものではあるまいか。

五 事実の真相

従来の史家の多くは阿曾麻呂の多島守に任ぜられた事を以て、彼が道鏡を煽動した罪科によって、遠島に貶謫せられたものだと解している。しかしそれは確かに誤まりである。多※(「ころもへん+(勢-力)」、第3水準1-91-86)島守は彼の前官たる太宰主神よりは高官である。のみならず彼は道鏡の死後直ちに大隅守に栄転している。これが何の貶謫であろう。何の左遷であろう。ここにこの問題に関する事実の真相を明らかにすべき秘鍵が存するのである。

思うに彼が僻陬の任に当てられたのは、当時道鏡の党与なお存するを慮って、これを安全の地に置いた為であったかもしれぬ。道鏡の天位を覬覦するに至った事が、阿曾麻呂の奏言によって始まったことは勅撰の国史の明記するところである。