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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁

青空文庫

しかしながら時はよくすべてを解決する。今日では毫も文献的史料に依る事なくとも、実地上のみからでも法隆寺がかつて火災に罹った事、また今の伽藍の敷地が、本の場所でなかった事などが判って来た。したがって近年新たに法隆寺を研究する程の新進の学者間においては、この寺の罹災を否認せんとするが如きものは、もはや一人も無いと言ってもよい程の状態となって来ているのである。しかしながら一方において、今の建築物を古く見んとする先入観念はなお容易に除去され難きものと見えて、今さら否認し難きその罹災の事実を承認しながらも、なおかつこれを日本紀記載の天智朝の事となすを欲せず、しいてそれよりも前代の出来事として引き上げんとする者が無いではない。早く小野玄妙博士がこれを皇極天皇二年斑鳩宮焼打ちの際の事となし、近く会津八一博士がこれを推古天皇十五年この寺創建直後の事とせらるるが如き、いずれもこれである。しかしながら小野君の説は、現在金堂安置の四天王像を以て、この堂成りてまず作られたものなるべしとの見解から、その作者が大化頃の人であるの故を以て、法隆寺は皇極天皇二年に焼失し、大化の頃に再建せられたものだとの結論に達せられたものらしく、しかもそれは一つの空想に過ぎざるが上に、さらにその史実において明らかに誤解があった。