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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁

青空文庫

やむをえず私設の軍人の保護が必要となるのであります。有力なるものは多数の勇悍なる従者を有して、ますます有力になる。微力なものはこれに従ってその保護を受ける。ここに私的主従関係が生じて参ります。勿論物騒な世の中の事とて、武芸の練習を第一と致しまして、ここに私設の軍人が出来たのであります。

そこでその従者となったものの事ですが、この問題に関連して、武士すなわち夷という事実が起って来るのであります。

前に繰り返し述べた通り、国家の蝦夷に対する政策は、なるべく懐柔の手段を取りまして、これを日本民族の仲間にしてしまおうというのでありますから、服従しました奥羽の蝦夷は続々これを内地諸国に移住させます。本来の目的は、これを農民と為すにありまして、中には成功して富有なものになり、飢饉の際に多くの穀物を義捐して窮民を救い、位階を授けられたという様な気の利いたものもありますが、多数は祖先以来狩猟漁業に活きた浮浪的の慣習が、一朝にして改め難く、かえって地方人の厄介者になるという場合も少くありませんでした。ところでそこは所謂御方便なものでありまして、この社会の混乱時代に際しては、所謂適材を適所に用い、彼らを軍隊なり、警察なりの補助に用うるということになりました。