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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁

青空文庫

この傍例によってさらに臆測をたくましゅうせんに、時も同じ天慶のころに、九州から志多羅神が来たと同じように、東北から夷神がはやって来て、京都に一時的の信仰騒ぎを演じたのであったと解するに不思議はない。しかもそのばかばかしい迷信から覚醒した後になっては、まったく信仰的方面から離脱して、ただその夷像のみがいわゆる雛人形として、少女の玩弄物に遺されたのではあるまいか。その流行当時にこれを岐神といい、あるいは御霊といったというのは、志多羅神のはやった時に、あるいはこれを小藺笠神といい、あるいはこれを八面神などといったのと同様に、各自勝手な名称を呼んだもので、流行心理に囚えられてその渦中に巻き込まれたものは、何が何やらわからぬながらに、その男女相対するところから道祖神に付会して岐神といい、あるいはその威霊ありと信ぜられた事から御霊ともいったものであったと解せられる。しかもそれが鎮静して後に、遺ったところはただ夷神の偶像たるヒナ人形のみであった。

これはまことにいうところの臆説にすぎぬ。たまたま天慶の流行神の記事が伝わっていたがために、その類似点からしいて双方の連鎖を試みたにほかならぬ。