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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁
景行天皇の襲国に熊襲梟帥を誅し給うや、「少く師を興さば則ち賊を滅ぼすに堪へず、多く兵を動かさば、是れ百姓の害なり、いかでか鋒刃の威を仮らずして、坐ながらに其の国を平げん」と仰せられて、謀計を以てその巨魁を誅戮し、以て多数の民衆を安んぜしめ給うたのであった。また同じ天皇の日本武尊を東夷鎮定に遣わし給うや、「願はくば深謀遠慮して、姦を探り、変を伺ひ、之に示すに威を以てし、之を懐くるに徳を以てし、兵甲を煩はさずして、自ら臣隷せしめよ」と命じ給うた。これ実に我が皇が、異俗に対する大方針を明示し給うたものである。されば古史の示すところ、敵に対するに多くは謀計を用い、正々堂々の陣を張って、兵刃を交えたという様な場合はまことに少い。これを後世の武士道より見れば、或いはいかがかと思われる様な事もないではないが、期するところは自他の幸福であって、敵を滅ぼして自ら快とするものとは、甚だしくその趣きを異にしていたのである。
かくの如くにして懐柔せられ、同化融合せられた先住の民族は、いつかはその民族としての存在を失い、ことごとく蹟を所謂「日本民族」中に没してしまったのである。