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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

線上閱讀南方 熊楠《十二支考(下)〔全2冊〕(じゅうにしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,906 字 · 495 頁

青空文庫

それを倉科長者の伝説などに田舎人は宝競べに郡へ登るなど言ったであろう。『男色大鑑』八の二に、峰の小ざらしてふ芝居若衆、しゃむの鶏を集めて会を始めける、八尺四方に方屋を定め、これにも行司あって、この勝負を正しけるに、よき見物ものなり。左右に双びし大鶏の名をきくに、鉄石丸、火花丸、川ばた韋駝天、しゃまのねじ助、八重のしゃつら、磯松大風、伏見のりこん、中の島無類、前の鬼丸、後の鬼丸(これは大和の前鬼後鬼より採った名か)、天満の力蔵、今日の命知らず、今宮の早鐘、脇見ずの山桜、夢の黒船、髭の樊、神鳴の孫助、さざ波金碇、くれないの竜田、今不二の山、京の地車、平野の岸崩し、寺島のしだり柳、綿屋の喧嘩母衣、座摩の前の首、白尾なし公平、このほか名鳥限りなく、その座にして強きを求めてあたら小判を何ほどか捨てけると出づ。その頃までも丸の字を鶏の名に付けたが、また丸の字なしに侠客や喧嘩がかった名をも附け、今不二の山と岸崩しが上出英国のビークン山とビーチェン崖に偶然似ているも面白い。

吉田巌君説(『郷土研究』一巻十一号六七二頁)に、国造神が国土を創成するとき、鶏は土を踏み固め、鶺鴒は尾で土を叩いて手伝った。